質問者: 60代 男性 埼玉県在住
現在アパート経営をしています。
先日、取引先の紹介で建設・不動産会社の系列の証券会社の営業マンが自宅に来ました。
個人と会社で加入している生命保険の分析を無料でしますと言うので、証券を預かりたいというので預けました。
数日後、設計書や提案書などと一緒に返ってきましたが、個人で加入している保険はほとんど解約する方が良い。
医療保険は法人で入らないと損である。
保険は相続財産を減らす効果が一定までしかないので、個人で契約しても意味がない。
というような内容でした。
その代わりに新しい提案がありましたが、良くわからないので、その日は帰ってもらいました。
後日、地元の会合で付き合いのある保険会社の人に聞くと、全く違う回答が返ってきました。
内容としては、医療保険を法人で契約しても、病気などになった際には法人に一度保険金や給付金が入ってしまうので、それを個人に払い出すことは難しい。大きなお金になればなるほど困難である。
個人で加入している保険は、終身保険という保険と、年金保険という保険で、ほとんどが一時払い。
相続財産を減らす効果という物は、非課税枠のことでそれ以外に意味がないということもない。
むしろ、その証券会社の人が持ってきている提案は、ドル建てで10年間保険料を払って、約5千万円の終身保険に加入する提案なので、持ち出しが出るからやめた方が良いとのことでした。
こうも真逆の提案になると、むしろ選べないのですが、地元の保険会社の方は、営業の人でもなく、むしろ、保険ショップなどに行って加入した方が、いろんな保険を選べるので、見直しを考えるならそういうところに行ったらどうだ、とのことでした。
とにかく、もともと、何にも保険を見直すつもりがなかったのですが、突然混乱してしまったので、どちらの言い分が正しいのか教えていただきたいと思います。
ファイナンシャルプランナーからのアドバイス
こんにちは、あさくらFP総合事務所 山崎です。
証券会社の営業が生保もやっているのは、あまり聞いたことがないタイプですね。
基本的に保険証券も一応有価証券になりますので、軽はずみに渡してはいけません。
渡すとしても コピーを渡してください。
それでは、本題に入りますが、アパートの経営はどんな感じでしょうか?
キャッシュフローは黒字で 預金資産が増えている感じでしょうか?
また、損益計算書(決算書)は黒字で、不動産所得が発生しているのでしょうか?
もしそうでないのなら、法人で保険に入るメリットは無いかと思います。
また、万が一の時に300万円ほど自己資金が用意できるのであれば、
個人の生命保険も不要です。
60歳を過ぎれば、どこかしら悪くなるものです。医療費も大概のものは
健康保険の3割で賄えますし、3割でも高額になるときは、高額医療の手当が
ありますす。先進医療も300万円あればなんとか足ります。
病院も鬼ではないので、医療費が用意できないときは分割に応じてくれますし
不動産があれば、担保で数百万程度は貸してくれると思います。
保険に回すお金は、不動産の保全や借入があるのであれば、そちらに回した
ほうが、健全であると私は思います。